- 犬の足裏ケアに悩んでいる人
- お散歩中のケガを防ぎたい人
- 犬用靴下を試してみたいけれど不安な人
- ミニマリストの暮らしの工夫を知りたい人
そんな方に向けて.
shuyaこんちは、shuya(@simsidsto59) です. 犬と二人暮らしをしているミニマリストです.


靴下を履かせるきっかけ|お散歩中の出血から
ある日、いつものようにルトとお散歩をしていたときのことでした.
家に帰って足を拭こうとしたら、ウェットティッシュにうっすら赤い色がついていたんです.
慌てて確認すると、肉球の端が少し切れていて、小さな出血がいくつか見つかりました.
心配になって動物病院へ行くと「深い傷ではないけれど、かさぶたになっているので、このまま早く治すためにもお散歩のときは靴下を検討してみてもいいかもしれません」と先生.
靴下の存在は知っていましたが、服も苦手なルトなので難しいかなと思い、これまで敬遠していました.
でも、外を歩くたびに足を守るという点では、ずっと気になっていたアイテムのひとつでもありました.
そんなふうに思って、試してみることにしたんです.
小さな足を守るって、こんなにも慎重に考えることなんだなと思いました.
初めて履かせた日|1mmも動かなくなったルト
初めて靴下を履かせた日は、まるで時間が止まったようでした.
足にそっと履かせた瞬間、ルトは固まり、1mmも動かなくなったんです.
立ったまま目だけがこちらを見ていて、「これはなに…?」という表情をしていました.
しばらく待っても動く気配がなく、声をかけても、好きなおやつを見せても反応なし.
どうやら足に“何かが触れている感覚”そのものが気持ち悪いようでした.
無理に歩かせるのはかわいそうだったので、その日はすぐに脱がせて終わりにしました.
少し落ち込みながらも、これも新しい経験のひとつだと思いました.
靴下を履くという小さな出来事の中に、犬なりの感覚の繊細さや、
「心地よさって人それぞれなんだな」と改めて感じた瞬間でした.
それからというもの、どうやって慣れてもらおうかと考える日々が続きました.
焦らずに、少しずつ慣らしていくしかないなと思いながら.
犬用靴下のデメリット|歩きづらさと嫌がる理由
靴下を履かせてみて、最初に感じたのは「機能は十分なのに、使いこなせない」ということでした.
今回用意した靴下には滑り止めもマジックテープもついていて、見た目にも安心感がありました.
それでもルトは、履いた瞬間に固まって動かなくなったんです.
デメリットは2つです.
- 感覚への違和感
- 歩き方のバランスが変わる
まず一番大きいのは、足裏を覆われる“違和感”.
犬にとって肉球は地面の温度や質感を感じる大切なセンサーのようなもの.
その感覚が遮断されることで、不安や戸惑いが生まれるようでした.
もうひとつは、歩くときのバランスの取りづらさ.
滑り止めがあっても、靴下越しの感覚がわずかに変わることで、
「どう動いていいか分からない」といった様子を見せていました.
つまり、構造的な問題よりも“慣れ”のほうが大きな壁なんだと思います.
思った以上に慎重で、繊細な世界がそこにあることを感じました.


犬用靴下のメリット|足を守る安心と季節のケア
まだ外で履かせてお散歩に出たことはありません.
それでも、室内で試してみただけでも「きっとこういう良さがあるんだろうな」と感じる部分がありました.
感じているメリットは3つです.
- 肉球を守れる安心
- 温度変化へのケア
- 清潔さを保ちやすいこと
まず一番は、足を守れるという安心感.
お散歩中にまた同じようなケガをさせたくないという気持ちが、靴下を通して少し軽くなった気がします.
次に、季節の変化にも役立ちそうだなと思いました.
夏の熱いアスファルトや冬の冷たい地面など、季節ごとの負担を減らせるのは大きいなと感じます.
そしてもうひとつは、室内での清潔さ.
外を歩いたあとの足裏を守るだけでなく、
家の中での滑り防止や足裏の保湿にもつながりそうだなと思いました.
まだ試行錯誤の途中だけど、
靴下が「かわいい」だけじゃなく、「安心を増やす小さな工夫」になっていく予感がしています.
慣れてもらうための工夫|少しずつ慣らすコツ
靴下を履かせてみて感じたのは、「嫌がる=拒絶」ではなく「知らない感覚に戸惑っているだけ」なんだということでした.
ルトが固まってしまったのも、足に何かが触れる違和感にびっくりしただけだったのかもしれません.
そこで、自分なりに考えたのが“気にさせない工夫”.
履かせたままにしても動かないので、家の中でひたすら追いかけっこをしてみました.
夢中になって走っているうちに、靴下の存在を少しずつ忘れていくような気がして.
ときどき止まって後ろ足を気にする様子もあったけれど、前よりもすぐに立ち直るようになりました.
無理やり慣らすよりも、「楽しい時間の中で少しずつ受け入れてもらう」ほうが、自分たちらしいなと思います.
焦らず、遊びながら一緒に慣れていく.
そんなふうに考えたら、靴下を履かせる時間が少し億劫ではなくなりました.
ミニマリスト視点|「守る」ために持つという選択
ミニマリストというと、「ものを減らす」イメージが強いかもしれません.
自分も以前は、できるだけ少ないもので暮らしたいと思っていました.
でもルトと暮らすようになってから、「持つこと」の基準が少し変わってきた気がします.
今回の靴下も、正直いえば“持たなくてもいいかも”と思っていたもののひとつでした.
それでも、出血をきっかけに「これがあってよかった」と思える場面があるかもしれない.
そう考えると、“持つこと”も悪くないなと思えました.
ものを減らすだけじゃなくて、必要なものをちゃんと選ぶ.
それが今の自分にとってのミニマリズムかもしれません.
まとめ|心配も安心も、少しずつ積み重ねていく暮らし
お散歩中の小さな出血から始まった、靴下の試行錯誤.
最初はただ心配で、どうにかして守りたいという気持ちだけでした.
でも実際に向き合ってみると、思った以上に時間がかかることや、
その中で見えてくる“安心の形”もあるんだなと思いました.
まだ外で履けるようになるまでは時間がかかりそうです.
けれど、焦らずに少しずつ慣れていけたらいいなと思っています.
「できるようになった」よりも、「一緒に少し前に進めた」という感覚のほうが今はうれしいです.
小さな足を守ることをきっかけに、
自分の暮らしの中にも“やさしい余白”を持てた気がします.








